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頭皮ニキビの原因と対策
頭皮ニキビと禿髪性毛包炎の違いが一目でわかる!放置リスクと正しいケア・受診の目安
Relationship between scalp acne and baldy follicular inflammation
頭皮ニキビと禿髪性毛包炎の関係を先に理解しよう
頭皮にできるブツブツは同じように見えても、原因と対処が異なる場合があります。
その代表が「頭皮ニキビ」と「毛包炎」、そして慢性的に進行して瘢痕性脱毛を起こし得る「禿髪性毛包炎」です。
頭皮ニキビの多くは時間とともに治ることもありますが、毛包炎が長引くと炎症が深く広がり、髪をつくる組織にダメージを残します。
特に禿髪性毛包炎は、進行すると毛が再生しにくい脱毛を残すことがあるため、早めに見極めと受診が大切ですよ。
空気がむし暑い季節や汗・皮脂が増える環境では悪化しやすく、ヘルメットや帽子の蒸れ、整髪料の洗い残しも拍車をかけます。
まずは違いを押さえ、今日からできるケアに置き換えていきましょう。
ニキビ・細菌性毛包炎・マラセチア毛包炎の違い
原因菌と発生メカニズム
頭皮ニキビは、毛穴の出口が皮脂や角質で詰まり、アクネ菌が増えて炎症を起こすのが基本です。
細菌性毛包炎は、黄色ブドウ球菌などが毛包の中に入り込み、膿を伴う炎症をつくります。
マラセチア毛包炎は、皮膚常在の真菌(カビ)の一種であるマラセチアが関与し、背中や頭皮に小さな赤い丘疹や膿疱が多数出るのが特徴です。
見た目が似ているため自己判断は難しく、原因によって使う薬も変わります。
「同じケアで全部治す」は無理をしがちなので注意しましょう。
症状の出方と広がり方
ニキビは毛穴単位の点在が目立ちやすく、圧痛はあっても限定的なことが多いです。
細菌性毛包炎は周辺に波及して数が増えやすく、触れると痛みを伴う膿疱が点在します。
マラセチア毛包炎は「小さな赤いブツブツが群れる」「何度も繰り返す」「背中やうなじにも出る」などがヒントです。
強い痛み、しこり感、発熱、赤みの急な広がりは、自己処置をやめて受診につなげたいサインです。
やってはいけないこと
潰す、強くこする、爪を立てて洗う、アルコールで連日ふき取る、強すぎるピーリング剤を頭皮に使う。
これらは炎症を深くし、二次感染や色素沈着、治りにくさの原因になります。
髪で隠れる部位だからこそ、触りグセや無意識の引っかきを止めることが最短の近道です。
禿髪性毛包炎を疑うサイン
瘢痕性脱毛・毛束化などのチェックポイント
次のような特徴があれば、禿髪性毛包炎などの瘢痕性脱毛症を疑って早期に皮膚科へ。
「同じ場所が何度も赤く腫れて膿を持つ」「かさぶたが厚くつく」「毛穴から数本の毛が束のように出てくる(毛束化)」「その部位の毛が抜けて地肌がつるっと見える」。
進行を止めることが第一なので、早めの専門的評価が重要ですよ。
早期受診のメリット
原因に合わせた外用・内服治療や、培養・顕微鏡検査で方針を決められます。
慢性化・瘢痕化のリスクを下げられる可能性があり、痛みやかゆみなど生活の質の低下もコントロールしやすくなります。
「1週間ほど経っても良くならない」「広がる・繰り返す」「強い痛みやしこり・発熱がある」なら、受診を検討しましょう。
今日からできる頭皮ケア
洗い方・乾かし方のコツ
シャンプーは1日1回が目安。
予洗いでしっかり濡らし、泡で地肌をやさしく洗い、爪を立てず指腹で小刻みに。
生え際・えり足・頭頂は皮脂と残留物がたまりやすいので念入りに。
すすぎは十分に行い、ドライヤーは根元から。
濡れたまま寝ないことで菌やカビの温床を防げます。
生活習慣と衛生のチェックリスト
枕カバー・タオルは清潔に保ち、汗をかいた日は早めに洗髪。
帽子・ヘルメットはインナーキャップを使い、こまめに洗う。
ワックスやスプレーは夜に必ず落とす。
紫外線の強い日はつば広帽や日陰を活用。
睡眠不足やストレス、偏った食事は皮脂バランスの乱れにつながるので、整えることを意識しましょう。
アイテム選びの目安
頭皮が敏感な時期は、香料・アルコールの強いものや高刺激のスカルプスクラブは避けます。
フケやかゆみを伴い脂っぽい場合は、皮膚科で抗真菌成分の適否を相談すると安全です。
自己判断での強いピーリングや刺激の強い外用薬の重ね塗りは控えましょう。
皮膚科での主な治療の流れ
診断と検査の例
問診・視診に加え、症状によっては培養検査やダーモスコピー、必要に応じて皮膚生検で診断精度を高めます。
ニキビ、細菌性毛包炎、マラセチア毛包炎、禿髪性毛包炎など、原因が異なると治療が変わるためです。
外用・内服の考え方(一般論)
軽症の細菌性毛包炎には抗菌薬の外用、真菌関与が疑わしければ抗真菌薬、炎症が強い場合は短期の抗炎症外用などが選ばれることがあります。
慢性的に繰り返す・範囲が広い場合は内服治療が検討されるケースも。
いずれも医師の診断のもとで用量・期間が決まります。
市販薬の自己流併用は副作用や悪化のリスクがあるため、勝手な中止・変更は避けましょう。
FAQ
Q: 頭皮ニキビは放置するとハゲますか?
多くの頭皮ニキビは非瘢痕性で、自然軽快もあります。
ただし炎症が長引く毛包炎や禿髪性毛包炎は瘢痕性脱毛に至ることがあるため、治りにくい・繰り返す・脱毛斑が出る場合は早めに受診しましょう。
Q: 痛みやしこりがある場合は毛包炎ですか?
強い痛みやしこり、膿を感じるなら細菌性毛包炎や癤(せつ)などの可能性があり、自己処置は禁物です。
早めに皮膚科で評価を受けてください。
Q: マラセチア毛包炎は家族にうつりますか?
マラセチアは誰の皮膚にもいる常在菌で、一般的な生活で人から人へうつる性質は強くありません。
ただし環境や皮脂の状態で増えやすくなるため、衛生と生活リズムを整えることが大切です。
Q: シャンプーは毎日が良い?
汗・皮脂・整髪料が残りやすい頭皮は、基本は毎日が目安です。
刺激を避け、十分にすすぎ、必ず乾かすことを優先しましょう。
Q: 市販のニキビ薬を頭皮に塗っても大丈夫?
顔用のニキビ薬は頭皮では刺激になることがあり、原因がマラセチアだと効果が不十分です。
自己判断での使用は避け、長引くときは皮膚科で相談しましょう。
まとめ
ブツブツ=全部ニキビ、ではありません。
頭皮ニキビは適切なケアで整えられますが、毛包炎が長引けば脱毛の土壌を傷め、禿髪性毛包炎は瘢痕性脱毛を残すことがあります。
「繰り返す」「広がる」「痛い・膿む」「毛が束になる」「地肌がつるっと見える」「1週間以上不変」―このどれかに心当たりがあれば、遠回りせず皮膚科へ。
今日からは「やさしく洗う・しっかり乾かす・清潔に保つ・触らない」の4点を続けて、頭皮本来の回復力を後押ししていきましょう。
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