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食生活について
ビタミンD不足は髪に良くない?最新エビデンスと日本の基準でわかる正しい対策
Vitamin D deficiency is not good for hair.
ビタミンD不足は髪にどう影響する?
毛包は皮膚の一部で、小さな「臓器」のように成長と休止をくり返します。
このサイクルを安定させる手がかりのひとつが、ビタミンDとその受容体(VDR)です。
不足すると毛包の調子が乱れやすく、抜け毛や細毛の一因になり得ます。
またビタミンDは免疫の調整にも関わります。
足りない状態が続けば、頭皮バリアが弱まり炎症を起こしやすくなります。
フケや赤み、かゆみが長引くと、髪へ届く栄養や酸素も妨げられがちです。
結果として、髪のハリやボリューム感が落ちることがあります。
毛包サイクルとVDRの関係
毛包の成長期を支える要素のひとつがVDRです。
ビタミンDが不足しVDRがうまく働かないと、成長期が短くなり休止期が長引く方向に傾きます。
細く短い毛が増えると、見た目のボリュームが低下していきます。
頭皮バリア低下と炎症リスク
ビタミンDは皮膚の分化や免疫にも関与します。
不足すると頭皮が外的刺激に弱くなり、ニキビ様のブツブツやかゆみ、赤みなどのトラブルが出やすくなります。
炎症が続くと抜け毛の土壌をつくってしまうため、早めの立て直しが大切ですよ。
どのくらい摂れば良い?日本の最新基準
日本の最新基準では、成人のビタミンDの目安量は9.0µg/日、耐容上限量は100µg/日です。
「足りない」を防ぎつつ「摂りすぎない」を守る指標として覚えておきましょう。
成人の目安量と上限量(2025年版)
成人は9.0µgを日常の食事と日光で確保するイメージです。
サプリを使う場合も合計で100µg/日を超えないようにしましょう。
腎機能に不安がある方、他のサプリを複数飲んでいる方は、医療者に相談してから始めると安心です。
IU⇔µgのかんたん換算
表示がIUの製品は、1µg=40IUで換算できます。
たとえば1日10µg相当は約400IU、25µg相当は約1000IUです。
目安量や上限量と見比べて、安全にコントロールしましょう。
食事で補う:高ビタミンD食材の選び方
ビタミンDは魚介ときのこに多めです。
特に、鮭・いわし・さんま・しらす、あん肝、乾燥きくらげは“高得点”の常連です。
毎日でなくても、週に数回の「Dリッチ献立」を作るだけでも底上げできます。
魚介・きのこで効率よく
焼き鮭1切れ、いわしの丸干し、さんまの干物などは少量でもビタミンDが稼げます。
味噌汁に乾燥きくらげを加える、小鉢にしらすをのせるなど“ちょい足し”も効果的です。
脂溶性なので、油を少し使う調理は吸収面でも相性が良いですよ。
毎日の実践ヒント(和食の例)
朝は「しらすおろし+きのこ味噌汁」。
昼は「鮭おにぎり+きのこソテー」。
夜は「いわしの塩焼き+わかめサラダ」。
こんな感じで“魚かきのこを一品”意識すると、自然に積み上がります。
日光でつくる:季節と地域でどう変わる?
ビタミンDは皮膚でも合成されます。
実は、必要な日光時間は季節や地域、時間帯、肌の色で変わります。
正午前後に顔と手の甲など露出部へ短時間あたると効率的です。
紫外線ダメージが気になる方は、朝〜昼の短時間×保湿重視のアフターケアをセットにしましょう。
正午前後の短時間×露出部でOK
夏は数分でも十分なことがあります。
冬や曇天時は少し長めになりますが、長時間の直射は不要です。
「短時間をこまめに」取り入れて、肌負担を抑えつつ上手に合成しましょう。
冬の北日本は「やや長め」を意識
緯度が高く日差しが弱い冬の北海道などでは、同じ合成量に達するまでに時間がかかります。
そのぶん日照の良い時間帯を選ぶ、あるいは食事とサプリの併用で不足を回避する考え方が現実的です。
サプリは必要?安全に使うチェックポイント
まずは食事と日光で土台づくり、サプリは“足りない分の補助”が基本です。
マルチビタミンにもビタミンDは入っていることが多いので、合算量に注意しましょう。
持病や服薬がある方は、相互作用の可能性を確認してください。
飲む前に確認したいこと
1日の合計摂取量が目安量〜上限の範囲内かを確認します。
IU表記ならµgへ換算して合算しましょう。
3カ月以上飲むなら、25(OH)Dの血液検査で状態を把握できると尚良しです。
過剰サインと中止の目安
吐き気、便秘、口渇、筋力低下などは高カルシウム血症のサインの可能性があります。
体調変化を感じたら中止し、医療機関に相談しましょう。
自己判断で高用量を続けるのは避けてくださいね。
ヘアケアと生活習慣の合わせ技
ビタミンDだけで髪のすべては解決しません。
頭皮の洗い過ぎを避け、低刺激の洗浄と十分な保湿でバリアを守りましょう。
睡眠、たんぱく質、鉄、亜鉛もセットで整えると、髪の土台が底上げされます。
女性のびまん性脱毛や産後脱毛、男性型脱毛など、タイプに応じて医薬品ケアを組み合わせる選択肢もあります。
気になる場合は皮膚科で早めに相談しましょう。
頭皮クレンジングと保湿
週1〜2回のスカルプクレンジングで皮脂とスタイリング剤をリセット。
洗った後は頭皮用の化粧水やローションでうるおいを補い、摩擦を避けて乾かします。
睡眠・鉄・亜鉛との相乗効果
寝不足は毛包の回復を邪魔します。
赤身肉や貝類、卵などで鉄と亜鉛を意識し、ビタミンDと協調させましょう。
不足が複合すると、髪は一気に元気をなくします。
よくある質問
Q: 日焼け止めを塗るとビタミンDは作られませんか?
強力な日焼け止めは合成を抑えますが、日常使用の範囲では生活全体でのビタミンD不足を必ずしも意味しません。
短時間の屋外活動や食事・サプリで十分補えます。
Q: 何時ごろ、どのくらい日光に当たれば良いですか?
正午前後の短時間が効率的です。
季節や地域で必要時間は変わるため、夏は数分、冬はやや長めを目安に「こまめに」取り入れましょう。
Q: 魚が苦手です。きのこや強化食品で足りますか?
乾燥きくらげやまいたけなどのきのこ、牛乳やシリアルなどの強化食品も役立ちます。
不足しやすい方はサプリを少量プラスする方法もあります。
Q: サプリはいつ飲むのが良いですか?
脂溶性なので、油を含む食事と一緒に取ると吸収されやすいです。
毎日同じ時間にするだけでも習慣化に役立ちます。
Q: 過剰摂取が心配。どんなサインに注意?
吐き気や口渇、便秘、倦怠感などが続くときは中止して受診を。
合計摂取量が上限の100µg/日を超えないように管理しましょう。
Q: 妊娠・授乳中はどうすべき?
基本は通常の目安量内でOKです。
個別のサプリ量は産科で相談し、マルチビタミンとの重複を避けましょう。
まとめ
ビタミンD不足は、頭皮バリアや毛包サイクルに影響し、髪の元気をじわじわ奪います。
まずは「魚かきのこを一品」+「正午前後の短時間日光」を習慣にし、必要ならサプリで不足分だけ補いましょう。
日本の基準で目安量9.0µg/日、上限100µg/日を守れば、安全に髪と頭皮の土台を整えられます。
今日の食事から、小さく始めていきましょう。
おすすめのサプリメント 大塚製薬 ネイチャーメイド スーパービタミンD
太陽の光
ビタミンDは、太陽の光を浴びるだけでも体内で増やすことができるんです。
とはいえ、紫外線を浴びすぎるのも髪にとっては良くありませんので、1日15分程度で十分です。
日中に太陽の光を浴びると、夜の心地よい睡眠につながるという効果も期待できます。
ただしビタミンDは過剰に摂取すると、血液中のカルシウム濃度が高くなり、高カルシウム血症や腎不全などを引き起こすことがあります。
特にサプリメントで摂取する場合は、決められた量をきちんと守るようにしましょう。

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