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ブリーチしても傷みにくい髪の条件は?層・密度・脂質で見抜く実践ガイド
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ブリーチに強い髪は「守りが厚く、中身が締まっている」
ブリーチでダメージを受けにくい髪には共通点があります。
外側のキューティクルが層厚で整い、内側のコルテックスが密で弾力があり、表面脂質が保たれ、多孔性が低いことです。
さらに、水由来の金属イオンの蓄積が少なく、既存の化学・熱ダメージが少ないことも重要です。
判断の軸は層・密度・表面脂質・多孔性
髪の強さは「外殻の守り(キューティクル)」「内部の体格(コルテックス)」「表面の滑走膜(18-MEA)」「穴あき度合い(多孔性)」で説明できます。
この4軸を押さえると、なぜ同じブリーチでも傷み方が違うのかが理解しやすくなります。
ブリーチで何が起きるのか
アルカリ膨潤と酸化で起こる構造変化
ブリーチはアルカリで髪を膨潤させ、過酸化水素と過硫酸塩でメラニンを分解します。
同時にシスチン結合の酸化やタンパクの流出が進み、内部強度と表面整合性が低下します。
つまり「色を抜く」と同時に「構造を削る」作用が走っています。
二次ダメージが広がるメカニズム
施術直後だけでなく、濡れて絡みやすい状態での摩擦や高温ドライで負荷が増えると、日々のケアでうねりや広がりが強調されます。
一度生じた表面・内部の乱れは、次の化学処理や熱処理でさらに拡大しやすくなるため、負荷の総量管理が鍵です。
「傷みにくい髪の特徴」チェックリスト
1) キューティクル層が多く整っている
キューティクルは瓦のように重なる外殻で、層が多く整っているほど外力や薬剤侵入に対するバリアが機能します。
硬毛に多い設計で、同条件でも摩耗・薬剤接触の影響が緩和されやすいのが利点です。
ただし層が多い=必ず安全ではなく、強い薬剤や長時間放置で一気に損耗することはあります。
2) コルテックスが密で弾力がある
内部の繊維束とマトリックスが密で、引っ張っても元に戻る弾力がある髪は、構造変化に対する耐性が高めです。
乾湿いずれでも「戻る力」があるほど、同じ処理でも強度低下が小さく済むことが期待できます。
反対に弾力の乏しい髪は、わずかな薬剤の変化でも質感の崩れが目立ちやすくなります。
3) 表面脂質18-MEAが保たれている
最表面の18-MEAは疎水性の滑走膜として働き、摩擦と水の出入りをコントロールしています。
これが保たれている髪は、ブリーチ前後のきしみ・絡まりが起きにくく、施術ダメージの波及も小さくできます。
アルカリ処理や紫外線で失われやすいので、前後ケアで補助する設計が有効です。
4) 多孔性が低い(薬剤・水の出入りが過剰でない)
ダメージで多孔化した髪は、薬剤や水、熱の影響を強く受けやすくなります。
低多孔性〜中程度で保てている髪は、膨潤や収縮の振れ幅が小さく、施術後の質感変動が穏やかです。
日常的な熱・紫外線・摩擦を抑えるほど、ブリーチの負荷に耐えやすいコンディションに近づきます。
5) 金属イオンの蓄積が少ない
水由来の銅などが内部にたまると、酸化剤と反応して破断や色ブレのリスクが上がります。
キレート系の前処理で影響を最小化できるため、ハイトーン設計では対策の有無が差を生みます。
特に多孔性が高い髪ほど水と一緒に金属が入りやすい点に注意しましょう。
6) 施術履歴が少ないバージン〜軽履歴の部位
既にカラー・パーマ・熱の履歴が重なった毛先は、多孔化と表面損耗が進んでいます。
同じ薬剤でも負担の跳ね上がり方が異なるため、バージン〜軽履歴の新生部ほど安全側です。
グラデーションや部分ブリーチで重複ゾーンを減らす設計も有効です。
自宅でできる“安全側”のセルフ判定
1) 濡れ髪の弾力チェック(目安)
シャンプー後に毛束をそっと引き、指を離したときに元へ戻るかを観察します。
強く引っ張らない、絡みを無理に解かないを徹底し、判定はあくまで目安に留めましょう。
不安がある場合は無理をせず、サロンでの毛髪診断を優先してください。
2) 摩擦・水温・紫外線のセルフ管理
日常での摩擦軽減、ぬるめの水温、UV対策は多孔性の進行を抑える基本です。
ドライヤーは近づけすぎず、冷風仕上げで表面の収まりを整えると良いですよ。
サロンでのリスク低減設計
1) 前処理と下地づくり
金属イオンのキレート前処理や、表面疎水化の下地づくりで薬剤反応のムラと破断リスクを抑えます。
履歴毛には段階的リフトや部分設計を取り入れ、オーバーラップを最小化します。
2) 反応コントロール(pH・時間・温度・塗布量)
アルカリ・酸化の強度と滞留時間、加温の有無を毛髪の状態に合わせて微調整します。
細毛や高多孔毛は短時間・低温・少量を基準に、硬毛・低多孔毛はエリアや厚みで塗布設計を変えると失敗が減ります。
3) 施術後の二次ダメージ対策
濡れた直後は絡みやすいので、粗めのコームと十分なコンディショニングを併用します。
高温アイロンの連投は避け、数日は摩擦と熱の総量を絞ると広がりの固定化を防げます。
よくある質問
Q: 太い髪=必ず傷みにくい?
太い髪はキューティクル層が多く強度が高い傾向がありますが、強い薬剤や長時間放置、熱や摩擦が重なると一気に損傷します。
設計と扱い方で結果は大きく変わります。
Q: 低ダメージとハイトーン、両立のコツは?
前処理で下地を整え、段階的に明るさを上げることです。
一気に狙わず、間隔とケアを挟みながら目標レベルへ近づくのが安全側です。
Q: 自宅の“浮かす・沈める”多孔性テストは当てになる?
簡易指標にはなりますが、毛量や油分、整髪料残りでぶれます。
判断は参考程度に留め、施術判断は専門家の診断を受けましょう。
Q: 金属イオン対策は家庭でも必要?
硬水エリアや井戸水環境では、金属対策シャンプーやサロン前処理の併用が有効です。
色ブレや手触り悪化が続く場合は相談してください。
Q: 何回までブリーチして平気?
回数に普遍的な正解はありません。
現在の多孔性や表面状態、目標明度と質感のバランスを見て、段階設計と休止期間を決めるのが現実的です。
まとめ
ブリーチに強い髪は、キューティクルの守りが厚く、コルテックスが締まっており、表面脂質と多孔性が良好に保たれています。
この土台に、金属イオン対策や段階的な明度設計、摩擦と熱の総量管理を重ねることで、狙いのハイトーンに近づきながらダメージの波及を最小化できます。
「今日の明るさ」だけでなく「明日以降の扱いやすさ」までを一緒に設計していきましょう。
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