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カラーリングやパーマ
「パーマ=経皮毒」は本当?仕組みと安全基準からやさしく解説
What is transdermal poisoning by permanent?
「パーマ=経皮毒」は本当?結論先出し
パーマが好きでも「経皮毒」という言葉を聞くと不安になりますよね。
結論から言うと、日用品やパーマ液が皮膚から毒として大量に蓄積するという一般論は科学的な裏づけが乏しい考え方です。
その一方で、パーマには皮膚刺激やかぶれといった現実的なリスクがあり、正しい知識と手順で上手にコントロールしていくことが大切です。
心配をゼロにするのではなく、根拠に基づいた対策で安心して楽しんでいきましょう。
パーマ液の仕組みと成分をやさしく
第1剤(還元)と第2剤(酸化)の役割
パーマは髪内部の結合をいったんゆるめて、新しい形で固定する化学反応です。
第1剤が髪のシスチン結合を還元して曲げやすくし、第2剤が酸化して結合を再形成することでウェーブを保持します。
この二段階がきちんと完結してはじめて、狙いどおりの質感が安定します。
よく使われる成分と安全基準
第1剤にはチオグリコール酸塩やシステアミンなどの還元剤が使われます。
第2剤には臭素酸塩や過酸化水素などの酸化剤が用いられ、いずれも医薬部外品として配合範囲や表示のルールが定められています。
基準に適合した製品を、定められた手順で扱うことが安全の土台になります。
“経皮毒”という言葉の正体
皮膚バリアと経皮吸収の基本
私たちの皮膚には角質層という強力なバリアがあり、外から入る物質は成分の性質や濃度、接触時間など多くの条件で左右されます。
医療では貼付薬などで意図的に有効成分を届けますが、これは厳密に設計された特殊なケースです。
一般的な日用品や美容施術を、同じ尺度で「大量に体内へ蓄積する」とは言えません。
流布する数値の問題点
「部位別の吸収率が頭皮は何倍、陰部は何十倍」などの数字がネットで拡散されます。
しかし根拠が不明確だったり、粘膜や医薬品のデータを一般の化粧品・美容施術に機械的に当てはめている例が多いのが実情です。
不安をあおる断定表現は距離を置き、一次情報にあたる姿勢が安心につながります。
本当に注意すべきリスク
刺激・かぶれ・アレルギー
還元剤や酸化剤は濃度や体調、皮膚状態によって刺激になることがあります。
接触皮膚炎が出やすい人、既往歴のある人は、施術前に必ず相談し、頭皮に薬剤をつけない設計を選びましょう。
施術中にヒリつきや熱感が出たら、我慢せずすぐに伝えることが大切です。
誤飲・誤使用という例外的事故
パーマ液は飲み物ではありませんが、誤飲や誤った扱いは重大事故につながります。
店舗・家庭ともに子どもの手の届かない所へ保管し、容器の詰め替えやラベル剥がしは避けましょう。
万一の事故時は速やかに医療機関や中毒情報センターに連絡します。
安全にパーマを楽しむコツ
頭皮ゼロテクと保護、残留最小化
地肌につけない塗布(ゼロテク)や耳カバー、保護クリームの活用で皮膚への接触を最小限にします。
放置時間と温度管理を守り、反応後はシャンプーとすすぎを丁寧に行って残留を減らします。
当日は強い運動や長湯を控え、頭皮をこすらないケアで落ち着かせましょう。
カウンセリング&成分確認チェックリスト
過去のかぶれ歴や持病、服薬、直近の頭皮状態を伝えます。
使用予定の薬剤種別(第1剤の系統、第2剤の種類)と放置時間、異常時の中止基準を事前に共有します。
仕上がり後は刺激の有無を記録し、次回以降のリスク低減に活用します。
代替・調整案
地肌に触れにくい施術やスタイル設計
ロッド選定と巻き込みで皮膚接触を避ける、根元の薬剤量を微調整するなどの工夫ができます。
敏感な時期はカールの強さや放置時間を控えめにし、スタイリング提案で見え方を整える方法も有効です。
「今日は無理せず見送る」という判断も、安全第一の立派な選択肢ですよ。
よくある質問
Q: パーマの薬剤は皮膚から体内に蓄積しますか?
皮膚バリアがあるため、一般的な使用条件で「毒が体内にどんどん蓄積する」とは言えません。
心配なら地肌ゼロテクと保護、短時間設計で安全側に倒しましょう。
Q: 妊娠中はパーマを避けるべき?
妊娠中はにおいや刺激に敏感になりやすい時期です。
必要性をよく検討し、体調優先で無理のない時期に、地肌に触れない設計で行うなど慎重に判断しましょう。
Q: 地肌につけなければ経皮吸収はゼロ?
ゼロではありませんが、大幅に抑えられます。
保護と塗布設計、丁寧なすすぎをセットで考えましょう。
Q: オーガニックや弱酸性なら安全?
ラベルの言葉と安全性はイコールではありません。
どんな処方でも使い方しだいで刺激は起こりうるため、成分と手順、あなたの皮膚状態で判断しましょう。
Q: 敏感肌でもできる施術は?
体調の良い日を選ぶ、地肌に触れない塗布、放置時間短縮、後処理の徹底が基本です。
不安が強いときは時期をずらす、パーマ以外のスタイリングで代替するのも良策です。
まとめ
「経皮毒」という言葉に惑わされるより、科学的に妥当なリスクである刺激やかぶれをきちんと管理することが現実的です。
公的基準に適合した薬剤を、正しい手順と丁寧なカウンセリングで使えば、パーマはもっと安心に楽しめます。
不安を抱え込まず、疑問は遠慮なく担当者に伝えながら、自分の肌に合う“安全設計のオシャレ”を続けていきましょう。
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