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抜け毛・薄毛の原因と対策
低体温と薄毛の本当の関係は?平熱の基礎・受診の目安・治療と冷え対策をやさしく解説
The relation between low body temperature and hair loss
低体温と薄毛の関係はある?医学的に言えること
「低体温だから薄毛になる」と言い切るのは早計です。
体温が低めの人に薄毛が目立つことはありますが、まずは甲状腺などの病気が関与していないかを確認するのが先です。
体温と髪の関係は“相関”が示される場面はあっても、“体温を上げれば発毛する”という因果は限定的です。
薄毛が気になり始めたら、生活の見直しと並行して、医学的に確かな治療と原因の切り分けを進めましょう。
低体温症の定義と“平熱が低め”の違い
医療でいう低体温症は深部体温が35℃未満の状態を指します。
冬山での遭難などで起こる状態で、日常的な「私は35℃台が多い」という話とは定義が違います。
平熱には個人差があり、同じ人でも時間帯で上下します。
いつもより極端に低い、寒がりや倦怠が強いなど自覚症状がある場合は、体質ではなく体調のサインとして受け止めましょう。
まずはセルフチェック:受診が必要なサイン
以下に当てはまり、同時にびまん性の抜け毛や髪痩せが続くなら、受診して検査を受けてみましょう。
寒がりが強い、むくみやすい、だるさが取れない、便秘が続く、体重が増えやすい、月経の乱れがある。
これらは甲状腺機能の変化などで見られることがあり、髪にも影響します。
自己判断でサプリや育毛剤だけを追加するより、まずは原因の確認が近道ですよ。
原因の切り分け:甲状腺・栄養・AGAの見極め
甲状腺機能低下症では、代謝の低下に伴って脱毛や寒がり、皮膚の乾燥が起こりやすくなります。
血液検査でTSH・FT3・FT4を確認し、必要に応じて治療を行うと、数か月かけて髪の状態が改善することがあります。
栄養面では鉄欠乏や亜鉛不足、急な減量、出産・大手術・高熱後などのストレスで、ヘアサイクルが一時的に乱れることがあります。
一方、男性の生え際や頭頂部中心の薄毛はAGAが多く、DHTという物質が毛包に作用して進行します。
ここでは「冷え」よりも、薬による進行抑制や発毛のほうが効果的です。
今日からできる“冷え対策”は補助ケア
日中はこまめに動く、階段を選ぶ、ふくらはぎを使う歩き方に変えるなど、筋肉を使う時間を増やしましょう。
お風呂はぬるめでじっくり、首・肩・背中を温め、寝る2時間前までに済ませると睡眠の質も整います。
食事はたんぱく質を主役に、鉄・亜鉛・ビタミンB群・ビタミンDを意識して、冷たい飲み物ばかりに偏らないようにしましょう。
衣服は首・手首・足首を冷やさない工夫が有効です。
これらは頭皮のコンディションを支える**補助**として意味があり、過度な期待より「続けやすい習慣」を目標にしましょう。
エビデンスのある薄毛治療(男女別の基本)
男性のAGAでは、内服のフィナステリドやデュタステリドが進行抑制の第一選択です。
外用ミノキシジルは男女で使える選択肢で、数か月スパンで太さや密度の変化を評価します。
女性のびまん性脱毛では、まず甲状腺や鉄欠乏などの評価が大切で、そのうえで外用ミノキシジルなどを検討します。
「体温を上げる」こと自体はガイドラインの標準治療ではなく、あくまで生活の後押しとして位置づけましょう。
平熱を正しく測るコツ(ブレを減らす)
毎日同じ時間帯、同じ部位、同じ条件で測ると自分の傾向がつかめます。
運動・入浴・飲食の直後は避け、安静にしてから測定しましょう。
数値だけでなく、寒がりやだるさなどの自覚症状も一緒に記録しておくと受診時に役立ちます。
受診の流れと検査の目安
まずは皮膚科、びまん性で全体が痩せる・体調症状を伴うなら内科や甲状腺外来も選択肢です。
血液検査ではTSH・FT3・FT4、血算、フェリチン、亜鉛などが目安になります。
結果に応じて、甲状腺の治療、栄養の是正、AGA治療などを組み合わせて進めます。
よくある質問
Q: 何度から受診を考えるべきですか?
いつもより明らかに低い数値が続く、寒がりやだるさ・便秘などが同時にある、抜け毛が急に増えた場合は受診のサインです。
深部体温が35℃未満は医療的な低体温症なので、速やかな対応が必要です。
Q: 体温を上げれば髪は生えますか?
温活は体調の土台づくりには役立ちますが、発毛の特効薬ではありません。
AGAや甲状腺など原因に合った治療を軸に、生活を“補助”として続けるのが現実的です。
Q: どの科に行けばいいですか?
まずは皮膚科が入り口です。
寒がり・倦怠・体重変化・月経異常などを伴うびまん性脱毛は、内科や甲状腺外来の併診を検討しましょう。
Q: 検査では何を見ますか?
甲状腺(TSH・FT3・FT4)、血算、フェリチン、亜鉛などを確認します。
必要に応じて他の疾患を除外し、原因に合わせて治療を組み立てます。
Q: 冷え性でもAGAは進みますか?
AGAの中心はDHTの作用で、冷え性の有無よりもホルモン経路への介入が効果的です。
冷え対策は頭皮コンディションの支えにはなりますが、進行抑制は薬物治療が主軸です。
まとめ
体温が低めだと髪に不安を感じますが、まずは“平熱が低い”と“医療的な低体温症”を分けて考えましょう。
びまん性の抜け毛に体調のサインが重なるなら、甲状腺や栄養の評価が先です。
そのうえで、AGAならエビデンスのある治療を軸に、運動・入浴・食事などの温め習慣を補助に据えて、数か月単位で淡々と続けていきましょう。
今日の小さな一歩が、数か月後の「髪の手応え」につながりますよ。
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髪を大切にしたいなら、まずは自分の体を大切にしていきましょう。

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