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頭皮のかゆみの原因と対策
頭皮のかさぶたの正体は?原因マップと“剥がさない”正しい対処・受診の目安
Cause that can scab on scalp.
頭皮の「かさぶた」は症状名であって病名ではありません
頭皮のかさぶたは、血液や滲出液が乾いてできた痂皮を指す言葉です。
見た目が似ていても、背景にある原因は細菌感染から真菌、湿疹、乾癬、毛包炎まで幅広いのが特徴です。
まずは「何が起きて痂皮になっているのか」を見極めることが、遠回りに見えて最短の対処になります。
主な原因を整理:感染/炎症/その他
頭皮の痂皮を作りやすい代表的な原因を、見分けのヒントとともにまとめます。
当てはまりが強い項目があれば、家庭ケアだけに固執せず、適切な受診も検討しましょう。
細菌:膿痂疹(とびひ)に注意
ハチミツ色の厚い痂皮が増え、ジクジクしやすい場合は、伝染性膿痂疹の可能性があります。
掻き壊しの傷からブドウ球菌や溶連菌が入り広がる病気で、人にうつるため早めの治療が大切です。
のどの痛みや発熱、リンパ節の腫れを伴うこともあり、自己判断の放置は禁物です。
真菌:頭部白癬(シラクモ)
円形の脱毛や黒い点のような折れ毛、触ると痛い柔らかな腫れ(ケルスス)があれば、白癬菌の感染を疑います。
放置すると瘢痕性脱毛に至る恐れがあるため、抗真菌内服を含む医療的な治療が必要になります。
子どもに多いものの大人にも起こるため、家族やペットのチェックも重要です。
炎症:脂漏性皮膚炎・頭皮乾癬・接触皮膚炎
フケや赤みが続く脂漏性皮膚炎や、境界明瞭で厚い銀白色の鱗屑が重なる乾癬では、かさぶたのように見える厚いスケールが形成されます。
これが毛束に固く貼り付く状態を、pityriasis amiantaceaと呼びます。
カラーやスタイリング剤で悪化する場合は、接触皮膚炎の可能性も考えましょう。
毛包炎・頭じらみなどの掻破由来
髪の根元にブツブツや膿疱が出る毛包炎は、細菌やマラセチアなど多因子で起こります。
また、頭じらみは強いかゆみのため掻き壊しを生み、痂皮や落屑を増やす引き金になります。
虫体や卵の確認が診断の決め手になるため、気づいたら早めに対処しましょう。
家庭での正しい対処:剥がさない・柔らかくする・清潔に
痂皮は「はがすほど長引く」と覚えておきましょう。
むりに剥がすと再び出血して、また新しい痂皮ができ、色素沈着や感染の温床になります。
ここからは再現性の高い手順を紹介します。
洗い方と乾かし方の基本
ぬるま湯で1分以上の予洗いをして、皮脂やスタイリング剤をふやかします。
シャンプーは手のひらで泡立て、頭皮に置いてから指の腹で小刻みに動かします。
爪は立てず、生え際・耳の後ろ・えり足はとくに念入りにすすぎます。
タオルは押さえるだけにして、ドライヤーで根元から素早く乾かしましょう。
濡れたままの放置は痒みとにおい、二次感染のリスクを高めます。
スケール軟化のコツとNG行為
厚いスケールが固着している場合は、入浴前に頭皮用ローションや保湿剤を薄くなじませ、入浴中は泡で包んで時間を置き、無理なく滑らせて落とします。
硬いブラシやスクラブで擦る、未希釈の精油や高濃度アルコールを塗る、熱いシャワーを直接当て続ける、といった強刺激は避けましょう。
かさぶたを指でつまんで剥がす行為は、必ずやめます。
原因別のポイント(家庭ケアの目安)
脂漏性皮膚炎が疑わしい時は、低刺激の洗浄と十分なすすぎが基本で、症状に応じて薬用シャンプーを間欠的に活用します。
乾癬が疑わしい時は、スケールをやわらげてから洗い、摩擦と乾燥を避けます。
毛包炎が疑わしい時は、温かいタオルで短時間の温罨法を行い、こすらず清潔を保ちます。
いずれも改善が乏しい、悪化する時は受診へ切り替えましょう。
受診の目安:放置で悪化しやすいサイン
円形の脱毛や黒点状の折れ毛、触ると痛い柔らかな腫れや膿がある。
ハチミツ色の厚い痂皮が広がる、発熱やのどの痛み、リンパ節の腫れを伴う。
強いかゆみで眠れない、ジュクジュクが続く、家族や子どもにも似た症状が出ている。
ひとつでも当てはまれば、早めに皮膚科で原因の切り分けと治療方針の相談をしましょう。
よくある誤解と真実
かさぶたは「不潔の印」ではなく、皮膚が自分を守る過程で生まれる痂皮です。
問題は背景にある原因で、同じ見た目でも対処が真逆になることがあります。
自己判断の強刺激や「剥がすケア」は長引かせるだけです。
迷ったら、いったん立ち止まり、優しく洗って乾かす基本に戻りましょう。
FAQ
Q: ハチミツ色の厚いかさぶたが増えます
膿痂疹のサインの可能性があります。
人にうつるため、自己処置にこだわらず受診してください。
Q: かさぶたは剥がしてもいい?
剥がすと再出血し、また痂皮ができて悪循環になります。
入浴でふやかし、泡で包んで滑らせるイメージで、自然に外れるのを待ちましょう。
Q: 子どもで円形の脱毛と痛いしこりがあります
頭部白癬やケルススが疑われます。
受診のうえ、抗真菌内服を含む治療が必要になる場合があります。
Q: シャンプーは毎日でも大丈夫?
基本は毎日で構いません。
ぬるま湯で予洗いを長めに、こすらず泡で包み、十分にすすいで素早く乾かしましょう。
Q: どのタイミングで皮膚科に行く?
数週間続く、広がる、痛む、ジュクジュクする、脱毛を伴う。
どれか1つでも当てはまれば早めに受診しましょう。
まとめ
頭皮のかさぶたは「結果」であって「原因」ではありません。
細菌や真菌、脂漏性皮膚炎や乾癬、毛包炎など背景はさまざまです。
剥がさない、柔らかくして落とす、やさしく洗って乾かす、この基本を守りながら、危険信号があれば医療につなげましょう。
遠回りに見えて、それがいちばんの近道です。
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