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抜け毛・薄毛の原因と対策
「腎が弱いと薄毛になる」は本当?中医学と医療の違い・検査・治療の正解をやさしく解説
weak kidney is one reason for hair fall
「腎が弱いと薄毛」は本当?中医学と西洋医学のちがい
「腎が弱いと薄毛になる」と聞くと不安になりますよね。
まず知っておきたいのは、中医学でいう“腎”と、現代医学が扱う臓器としての腎臓は別の概念だということです。
中医学では“腎”が成長や生命力の源を司り「髪は腎の華」と表現されますが、これは伝統的な考え方の枠組みです。
一方で現代医学では、腎臓は血液のろ過や体液の調整などを担う臓器で、直接「髪を司る」臓器とは位置づけません。
この違いを踏まえたうえで、あなたの薄毛が何に由来するのかを冷静に切り分けていきましょう。
中医学の“腎”と現代医学の腎臓は別物
「腎虚=薄毛」といった表現は、体質論としての目安にはなりますが、医療の診断名ではありません。
腎機能の数値(eGFRやクレアチニン)や尿検査の異常は、病院での検査で評価されます。
体質の話と検査でわかる臓器の病気は、混同しないことが大切です。
西洋医学の視点:腎臓病と抜け毛の関係
慢性腎臓病(CKD)や透析中の人に、抜け毛が増えることがあります。
これは「汚れた血が頭皮に行くから髪が抜ける」という単純な話ではなく、体への負担が重なって**休止期脱毛**が起きやすくなるためです。
代表的な背景には、貧血や栄養・微量元素の不足、感染や手術などのストレス、薬剤の影響などがあります。
腎移植後の免疫抑制薬でも一時的な脱毛がみられることがあり、用量調整や時間の経過で落ち着く場合があります。
透析では皮膚の乾燥やかゆみが強く、掻くことで抜け毛が増えて見えることもあります。
よくあるシナリオ:休止期脱毛と栄養・薬剤
数週間〜数か月かけて髪が一斉に細く短く抜け、全体が軽くなるように感じるのが休止期脱毛の典型です。
鉄や亜鉛などの不足、急な体重変動、発熱や大きなストレス、服薬の開始や変更がきっかけになることがあります。
この場合はきっかけの是正と時間の経過で、徐々に回復していく見込みが立ちます。
まずは原因の切り分け(セルフチェックと受診の目安)
生え際や頭頂部中心に少しずつ進むならAGAの可能性が高く、鑑別のトップになります。
一方で全体がびまん性に薄くなる、まつ毛や眉毛も少なくなる、寒がりやだるさ、体重増加、便秘、むくみなどを伴うなら、甲状腺や栄養のチェックを優先します。
むくみや泡立つ尿、夜間の頻尿、強いかゆみや皮膚の乾燥が続く場合は、腎臓・肝臓など内科的な評価も検討しましょう。
検査の目安は、血液でeGFR・クレアチニン、血算とフェリチン、亜鉛、TSH・FT3・FT4、必要に応じて尿検査です。
写真で同条件の比較を続け、短期間で分け目が広がる、円形の脱毛斑が出る、赤みや痛みが強いといったサインがあれば早めに受診しましょう。
エビデンスのある薄毛治療の進め方(腎の弱まりとどう併走するか)
AGA(男性・女性のアンドロゲン性)には、内服のフィナステリドやデュタステリド、外用ミノキシジルが標準治療です。
これは腎機能の「強弱」とは別軸の、毛包のホルモン感受性に対する治療で、進行抑制と太さの回復をねらいます。
休止期脱毛では、まず原因(貧血、甲状腺、薬剤、栄養など)の是正が優先で、回復まで数か月の幅を見ます。
腎臓病がある人は、内科の主治医と情報を共有しながら、薬剤の選択や用量、採血のタイミングを調整すると安心です。
腎機能に配慮が必要なときの注意点
サプリや市販薬は、腎機能により体内動態が変わるものがあります。
自己判断での個人輸入や多剤併用は避け、処方薬との相互作用や含有量を医師・薬剤師に確認しましょう。
透析や移植後で薬を多く飲んでいる場合は、育毛外用も含めて**追加前に相談**するのが安全です。
生活でできる“補助ケア”(医療を後押しする習慣)
十分な睡眠と規則的な食事、たんぱく質を主役に鉄・亜鉛・ビタミンD・B群を意識して整えましょう。
頭皮はやさしく洗い、乾燥やかゆみが強い時は刺激の少ない処方や外用薬で炎症を抑えます。
強い牽引のある髪型や、高温のアイロンの多用、紫外線の浴びすぎは避けると安心です。
これらは**補助**であり、「生活だけで発毛が劇的に進む」というものではありません。
よくある質問
Q: 腎を強めれば髪は増えますか?
体を整える取り組みは大切ですが、薄毛の主因がAGAや休止期脱毛であれば、医療的な対処が軸になります。
体質の話と、病気や毛包の反応性という医学的な原因を分けて考え、両輪で進めましょう。
Q: 透析中の抜け毛は戻りますか?
原因が休止期脱毛や栄養・薬剤にある場合は、条件が整えば数か月単位で回復が見込めます。
ただし個人差が大きいので、主治医と相談しながら頭皮の炎症や貧血、微量元素なども含めて評価しましょう。
Q: どの科を受診すべき?検査は?
まずは皮膚科でパターンを確認し、びまん性で全身症状を伴うなら内科(腎臓内科・内分泌内科)も併診します。
検査はeGFR・クレアチニン、尿検査、血算・フェリチン、亜鉛、TSH・FT3・FT4などが目安です。
Q: AGA治療は腎機能が悪くてもできる?
可能な場合が多いですが、併用薬や全身状態によって調整が必要です。
必ず主治医と情報共有し、安全性を確認してから進めましょう。
Q: 生活でできることは?
睡眠の質を上げ、たんぱく質と鉄・亜鉛を意識し、頭皮の炎症を放置しないこと。
強い牽引や高温の熱、紫外線の過剰は控えめにして、医療の効果を後押ししましょう。
まとめ
「腎が弱い=薄毛の決定因」という単純な話ではありません。
薄毛の多くはAGAなど毛包側の原因で進むため、まずは**原因の切り分け**と**標準治療**を軸にしましょう。
腎臓病がある場合は、休止期脱毛や栄養・薬剤の影響を丁寧に整え、内科と皮膚科の併走で安全にケアできます。
体質の養生はサポート役として、できることから淡々と積み重ねていきましょう。
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